先日書店で地域密着型ビルダーの本が並んでいたので、思わず端から端まで読んでしまったのですが、その本の中身はと言うと、
- その都道府県にある大手中小の住宅メーカー一覧
- そのメーカーのラインナップと住宅の特徴
- 施工エリア
- 価格
が、2ページから4ページにわたってビルダー・メーカー毎に掲載されていました。
都道府県単位の冊子で、そのエリアで住宅を購入しようと検討されている方にとっては、非常に参考になる本ではないかと感じました。
というのは、大手の住宅メーカーならテレビコマーシャルや住宅展示場などで、その社名などを知っている人は多いのでが、地域密着をメインとする中小のビルダーはあまり知られていないと思います。
そんな時にこの本はいろいろな会社を紹介してくれているので、大小の違いはあるもののバランスよく調べることができます。
この本を読んで気付いたこと
この本を読んで気が付いたのですが、商品である住宅の価格を『坪単価』で表現している会社がいくつかあったと言うことです。
中小のビルダーは、昔から建物を坪単価で販売する傾向が強かったのだが、最近は坪単価表示する会社が少なくなったなぁ~、と思っていたわけですが、思わぬところでそれを見つけることになりました。
わたしは以前から『住宅価格を坪単価で計算するな!』と常々言っていました。
なぜ数千万円もするような高価な住宅を、単純な単価に延べ床面積をかけて計算させようとするのでしょうか?
買う側から見れば、坪単価×延べ床坪数で建築価格が計算できるので一見都合が良さそうに思えますが、それはとんでもない計算違いを後々生み出すことになります。
「坪単価」とは?
「坪単価」とは、あくまでも「例」です。
30坪の家と70坪の家では、建築総工費÷面積の答えが同じになるはずがありません。
それなのに買う側は都合良く勘違いしてしまうのです。
と、言うより、売る側が勘違いをさせようとして仕組んだ数字なのです。
少しでも安く見せようとする『エサ』なのです。
この本には大小の住宅メーカーが50数社ほど掲載されていましたが、坪単価で住宅価格を掲載している会社が8社ありました。
20%近くの住宅メーカーが、未だ坪単価で商売をしていると言うことになります。
まず展示場や電話で聞いてみてください。
『そちらで家を建てると、坪いくらで建てられますか?』
と。
返ってきた答えが
『当社は坪単価○○万円からグレード順にそろえております』
なんて言ってきたら、そのメーカーはリストから外すのも一つの選択です。
坪単価とは関係ないけど
建築をお願いするのなら、自分が建築を予定している都道府県に工事部門がある会社にしましょう。
つまり「東京都」で家を建てようと考えている人は、東京都内に工事部門を持っている会社に建築をお願いした方が良いと言うことです。
あくまでも工事部門です。
営業マンだけが常駐する販売店や展示場という意味ではありません。
後々アフターサービスや手直し、水漏れなどのライフラインに関わることでの対応が著しく悪くなります。
大手でも中小であっても、それは同じです。