ホームページやメール、ハガキで資料請求するのは、いちいち個人情報を入力したり書いたりして何かと面倒。
電話でチャチャッと用件だけ伝え、必要な資料を送ってもらった方が手っ取り早い。
確かにその通り。
この電話による資料請求で、住宅メーカーの安心度がはかれることがあります。
そのメーカーの電話問い合わせ客に対する姿勢がよく分かります。
最近は社員以外の人が電話応対するところが少なくありませんので、さらにそのメーカーの応対教育の有無もよく分かったりします。
そこで、電話をしてみる
住宅メーカーに電話をします。
『住宅のカタログを送ってほしいのですが』
するとメーカーの電話受付係は、
『ハイ、承知しました。ご住所お名前お電話番号をお願いします』
一通り連絡先を伝えたあと、
『ところで、そちらの建物の構造は木造軸組と聞くけど、地震とか大丈夫なの?』
一通り伺った後に、
『建物の構造など詳しいことも含め、カタログだけでは当社の家のすべては分かりませんから、是非当モデルハウスにお越しください。最寄りの駅までお迎えにあがります。お客様は何曜日がお休みですか?当店は年中無休ですから…云々…』
たしかに紙のカタログよりモデルハウスの方が本物により近いので、実感をつかめるのは当然。
ただ、モデルハウスを見たところで、あまりにも豪華で大きく現実離れしすぎていて参考にならない場合が多い…。
来場して欲しい!
モデルハウスへ来場をしつこく誘うには理由があります。
電話応対の多くは、外注のコールセンターが一手に資料請求電話を引き受けており、資料の送付を要求してきた人たちに来店を促すように依頼されている場合があります。
そしてメーカーには来店専用の営業マン(こういう人たちは契約率の高い優秀な人が多い)がいて、来ていただいたお客様を巧みに料理するわけです。
大きな会社になればなるほどこういった手法で受け付けているのが実情のようですが、この仕組みを否定するつもりはありません。
否定はしませんが、こういった体制は、お客さん側からの質問などに答えられないことが多いばかりで、せっかく電話で手短にいろいろ聞いても、そもそも建物のことなどほとんど知らないコールセンターが答えられるわけもなく、こちらの考えをいとも簡単に打ち消されてしまいます。
電話でしっかりとした受け答えや質問に対する答えが出来るようでないと、今後建築をお願いしたときに一抹の不安がよぎります。
フルオーダーメイドだからこそ
家は人の手で作り上げるフルオーダーメイドです。
オーダーメイドなモノを製作する会社のスタッフは、その道に長けているのが当たり前です。
でも、このように受付を外注に任せてしまっているような会社は、営業マン以外のすべてを外注に任せてしまっているような気がしてなりません 。
その道に長けている人は『わずか』なのかと思ってしまいます。
大量生産用ラインのようにはじめからベルトコンベアーに乗せられてしまっているようで、あまり気分がよろしくないように思うのはわたしだけでしょうか?
できたら、電話口でいろいろな質問に答えてもらえるとありがたいのですが、そんなことをすれば時間もかかるし、電話口で解決してしまって来場してもらえなくなるかも知れないので、そんなことはしないのでしょう。
それでも、そういった対応をしてくれる会社だとホント安心なんですけどね。