国税電子申告システムの「e-Tax」は、わたしたちのような限られた人数で会社を運営している者にとっては非常にありがたいもの。
最近ではスタンドアロンのソフトに加え、ブラウザ上での申告できるようになり、利便性はさらに増した。
わたしが使っているのはスタンドアロンつまりPCにインストールして使用するタイプのe-Taxソフト。
このソフトで作成が完了した帳票をPDF印刷出力しようとすると「想定しないエラーが発生しました」というエラーダイヤログが出現してPDFにすることができなくなってしまった。
このスタンドアロンのe-Taxソフトは、法定調書申告(1月)、法人確定申告(5月)、所得税徴収高計算書申告(1月・7月)に使用する。
2ヶ月前に行った法人確定申告の際、PDF出力時にエラーが発生することなく無事完了している。
では、この2ヶ月間の環境の変化はと言うと、
- 5月末頃にWindows10アップデート「21H1」を適用
- e-Taxソフトのバージョンアップ
ちなみにe-Taxソフトは起動時に自動でバージョンチェックする機能があり、古いバージョンの申告書があれば自動的にダウンロードして適用される仕組み。
しかし、このバージョンアップ作業が非常に時間がかかる。
勝手にやってくれているので手間がかかるわけではないが、そもそもe-Taxソフトは申告するために起動するわけだから、その作業がこのバージョンアップによって阻止されてしまう。
一度このバージョンアップ作業が始まるとキャンセルすることができないし、もちろん古い申告書では申告すること辞退に障害があるので、バージョンアップは必須というわけだ。
約20分ほどかかってこのバージョンアップ作業が終了し、ソフトを起動し直したところで、早速「所得税徴収高計算書」の申告書を作成。
この申告は、支払った報酬と源泉税額を合計で記入するだけなので、申告書は5分もかからず作成終了。
この申告は電子署名の必要がないので、即時送信を済ませた。
申告自体はこれにて終了。
最後に、送信が完了したこの帳票をPDFに出力するときに「想定しないエラーが発生しました」が出現したというのがこのエラーの経緯。
このエラーダイヤログに記載がある
「お手数ですが、e-Taxホームページのよくある質問…にエラー対応方法を掲載しておりますのでお試しください」
に従って、公式サイトのよくある質問を見てみた。
このページに記載がある、
- ご利用のパソコンがe-Taxの推奨環境を満たしているか?
- パソコンの電源のシャットダウンを行う
- e-Taxソフトを最新のバージョンにバージョンアップ
- e-Taxソフト及びルート証明書・中間証明書のアンインストール及びインストールを行う
- 利用者ファイルを新規作成して、再度e-Taxソフトの操作を行う
これ、全部やってみたけど、相変わらずエラー画面が出てPDF印刷出力できない。
なので、最後の砦「電子メールによるお問い合わせ」で問い合わせてみた。
3時間ほどしたら返信が届いたので確認してみると、
『e-Taxソフトのアンインストールを行った後、再インストールを行い事象が解消するか?』
との記述。
早速アンインストールしてからもう一度インストールし直してみた。
いやいや、これがまた面倒だったが仕方ない。
無事再インストールすることができた。
で、肝心のPDF印刷出力はと言うと、やっぱりダメ。
返信メールの最後に、
『以上を行っても解消しない場合は、回線やパソコン固有の問題による事象と思われるので、別環境・別端末での利用を推奨。』
う〜ん、結局パソコン替えろってことか…。
無料で提供されているソフトだから、これ以上駄々をこねたところで時間の無駄っぽい。
e-Taxソフト(Web版)にすれば良いんだろうが、Web版は法人確定申告書類が作れない。
納税申告は義務とは言え、e-TaxソフトのためにPCを買い替えろっていうのもね。
PDFに出力できなくても、申告は終わらせているので問題はないが、この所得税徴収高計算書は、4年に1度の社会保険月額算定基礎届の調査に必要になるので、PDFもしくはプリントアウトして持参する必要がある。
なんだかなぁ〜。